トルクメン チョドール メインカーペット 298x214

290,000円

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この大きさのアンティーク絨毯は久々の登場です。

トルクメンのチョドール支族のものは、商用に大量に織られたことがなかったようですので、ラグにしてもバッグにしても、出会う数が少ないですので、この大きさのラグは本当にコレクション品を扱うところでしか見つからない様な気がいたします。

全体的なデザインはチョドール支族の代表的なオルトメンギュルで埋められています。

当時の草木を感じられる、全体的にはくすみのある発色ですが、持ち上げたり、光に当てると、経年のしっとりとした艶がご確認いただけます。

チョドール支族は17世紀ごろからカスピ海のマンギシュラク半島、それから少し南下したカラクム砂漠あたりを領地としていたようですが、この支族のデザインというのは、他のテッケ等のトルクメンのデザインよりも、数世紀も前から、アジア寄り、セルチューク寄りであると言われてきたそうです。

よく見るトルクメンのものよりも、雰囲気が異なっていて面白いと思います。現在はこの地方だけでなく、アフガニスタン、ウズベキスタンにも居住されておられます。

この絨毯の中の、白っぽく見えるデザインやボーダーは柔らかなラクダの毛の様にも見えますが、淡く染めた羊毛かどちらかは不明です。全ててつむぎですから裏側から眺める時もハンドメイドの味を楽しめます。

ベースの赤は朱ではなくどちらかといえばコチニールやチェリー系の色に見えます。

面白いことに、この絨毯の下の方に、TCCPとオレンジの色で織りこんであります。TCCPは トルクメン/ソビエト社会主義共和国Түркменистан Совет Социалистик Республикасыの略称です。

トルクメニスタンの略歴
1891年 首都アシガバードをロシア帝国が占拠
1919年 トルクメン自治ソヴィエト社会主義共和国(土/露TACCP(英TSSR))
1924年 トルクメン・ソビエト社会主義共和国(土/露TCCP(英)) 、日本は大正13年
1991年  独立してトルクメニスタンに

ロシアが占領していた頃のトルクメニスタンは輸出入や遊牧生活にも規制が厳しかった様ですから、TCCPになって、そのお祝いと誇りをもって、これまで織っていたラグの仕上げにTCCPと織りこんだのでしょうか。

大切に使われてきた様で、修復も見られますが、使用に耐える状態で穴等は見られません。クリーニング済みです。

サイズ: 約298x214cm 
素材 : 羊毛
年代 : 1924以降

※参考HP
Salon du tapis d'orient



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